古いもののお話 vol.8

鉄のボディーに英語の文字、アンティークミシンのフォルム。

あるだけで雰囲気があって、そのままお家のインテリアとして、またお店のディスプレイとして使われてます。足踏みミシンの鉄の脚を使った机も人気がありますが、ミシン作業の脚だけあって見た目だけではなくしっくりくる高さと鉄の安定感は納得いきますね。

 

 

私の家には現役の昭和初期のアンティークミシンがあります。私のミシンは足踏み式に電動モーターが取り付けられてますが、シンプルな構造は変わりません。出会ったときからずっと変わらずかわいい相棒です。

わたしの場合は縫うためのミシンとしてアンティークミシンにたどり着きました。

直線しか縫えないのですが、その分縫い目が安定していて綺麗なんです。縫う速度も自分の感覚が伝わりやすいですね。

 

そのミシンがある日突然動かなくなったことがありました。

とりあえず自分で直せないかと調べると

まず掃除だと言うのです。そして油を頻繁にさせと。

いやいやそんなことで止まった感じではない、昨日まで動いていたんだから!

とりあえず針が下糸を持ち上げてくる場所の蓋をあけたら確かにゴミがある。

そういえば頻繁に油をさしていた訳じゃない。

そして半信半疑で動かしてみると、なんと縫い始めた!

え?そんなこと?!まさかもっとかまえと?

 

気遣うこと。

シンプルなことを教えてくれた出来事。そして古道具は人間に近い機械なんだなと。

かまってあげないとすねてしまうところが面倒だけどわかりやすく、自分ならちょっとした機嫌を直せるというところがかわいいのかもしれない。

 

Photo & Text / Takako BANSHO

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